小規模生産者に役立つ認証とは




CSRアジアサミット2017(2017 CSR Asia Summit)が近づいている。9月26-27日にタイのバンコクで開催し、450人にのぼる企業幹部とソートリーダーが集い、持続可能なビジネスを取り巻く喫緊の課題や最新の動向について協議していく。

今年は「持続可能なビジネスの将来性」というメインテーマを掲げ、サステナビリティ戦略および取組みを着実に進めることで企業が実感する測定可能なメリットに関して探っていく。今年のテーマの基底を成しているのは、企業が後手に回る対応から踏み込んで先手策を打ち、世界規模の課題である持続可能な開発に皆で取り組むべきだというモデルである。

この実現には日々の業務の中で、主要なステークホルダーと関わり、持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)を組み込む必要がある。2015年に世界的なアジェンダとして採択されたSDGsは、貧困の撲滅や環境保護、ジェンダー平等、質の高い教育および不平等の是正など、さまざまな課題の解決を通して世界を大きく変革させることを目指している。

SDGsの推進におけるアジアの位置づけは極めて重要である。依然として世界の最貧層の60%以上(60% of the world’s extreme poor)と、飢餓人口の3分の2(two-thirds)を抱えているためだ。アジアの複数の国では非就学児童数が世界の中で最多レベルにあり、12億人が未だに基本的な衛生施設へのアクセスを欠いている(1.2 billion people without access to basic sanitation)。さらにアジアでは所得格差が拡大し、経済成長の大きなチャンスと富を享受する人がいる一方で、大多数の人々の間では貧困と不平等が広がっている。こうした問題を考慮すると、SDGsの達成において民間セクターが重要な役割を担っている点は明白であるが、実際にどうしたらよいかを理解している企業はごく僅かである。

CSRアジアサミットでは「SDGsへの企業のコミットメント」と題するパネルディスカッションを行い、このテーマについて集中的に討議していく。企業戦略にSDGsを組み込むことが重要となる中、民間セクターがリソースや専門性、創造力を駆使して、様々なグローバル課題への解決を図ることで、いかに持続可能な開発へのコミットメントを示せるかを議論する。さらにSDGsと企業のCSR方針の整合性の取り方についてパネリストがアドバイスし、新たな開発アジェンダの実現に向けて企業が担うことができる、もしくは担うべき以下のような多岐にわたる役割についても掘り下げていく。

  • SDGsへのコミットメントを表明する
  • 持続可能な開発と足並みを揃える新たなビジネスモデルを検討する
  • 開発の課題の解決に向けイノベーションを図る
  • 開発融資で地域に貢献する
  • 戦略的フィランソロピーから踏み出す
  • 全ての人に雇用とディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を創出する
  • ジェンダー・インクルーシブ(包摂的)なビジネス手法を取る
  • 気候変動への対策を講じる

ビジネスモデルにSDGsを組み込むには、現行の「型通りのやり方」を見直した上で、より革新的で持続可能かつ包摂的な企業戦略に切り替えることが有効である。これらのグローバル課題に対処するリソースを持ち合わせている民間セクターは、重い責務を負っているのだ。しかし競争力と収益性を向上させ、長期的に真の変化につながるようスケールアップするチャンスでもある。

すでに複数の業界トップ企業がSDGの取組みを進めている。草分け的な企業としてエリクソン(Ericsson)、ユニリーバ(Unilever)、SDGsを企業戦略とサステナビリティ方針に組み込んだイベルドローラ(Iberdrola)ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)、「政府やNGO、その他のステークホルダーと協働してSDGの達成に尽力する」と表明しているロッシュ(Roche)、産業別SDG手引きを策定したKPMG、さらにINGが挙げられる。20社を超える多国籍企業が「ポスト2015に関するビジネスマニフェスト(Post-2015 Business Manifesto)」に署名し、SDGsが掲げる2030サステナビリティ計画の実施に向け、民間セクターのコミットメントを表明している。加えてPwCの報告書(a report by PwC)によると、企業の71%がSDGsへの取組みをすでに計画していると回答している。

民間セクターの参画により、クロ―バル課題の解決は大幅に前進するだろう。同業他社やセクターを超えた協働のチャンスが拓け、利益がアップし、新たな市場を築き、何よりも重要なことは全ての人に影響を及ぼすグローバル課題の解決につながるのだ。持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)のCEOであるピーター・バッカー氏は以下のように述べている(put it):

「ポスト2015開発アジェンダは、企業が強いプラスの影響力を持ち、より深く社会と関わる歴史的なチャンスとなっている。トップ企業はイノベーションや投資、大規模な顧客ベース、世界規模の労働力を活用し、SDGsの達成に向けた大きな推進力となりうる。翻ってSDGsは、ビジネスを可能とするより良い環境を整え、ひらめきや方向性を示すことで、企業が成功するチャンスを広げることができるのだ。」

文書で合意されたグローバルな目標を企業が実践に移す際、いかにギャップを埋めるかについて、CSRアジアサミット2017の場で討議を行う。ただいまサミットの登録を受け付けています(こちらをクリックHERE)。

執筆:レベッカ・ウォーカー・チャン イナ・アメシェバ